第六天の魔王とは、魔の王様でありラスボスです。
別名を他化自在天(たけじざいてん)といい、他者を自在に動かして自分は楽をする働きと言えます。
他者を自在に動かすとは権力を示しているので、第六天の魔王は「権力の魔性」としての働きを起こします。
分かりやすい例では、いじめの主犯格や、仕事はしないのに要求は大きい上司、国家権力、あとは自由を奪われるという意味では病気などもこれに当たるでしょうか。
第六天の魔王は、仏の智慧を壊したり生命を奪おうとするので"奪命者"とも言われます。
日蓮大聖人様の首の座は、まさに幕府との命懸けの戦いでした。
そして牧口先生・戸田先生も国家権力という魔性と命懸けで戦われたのです。
元品の無明は第六天の魔王と顕われたり(997ページ)と御書にあります。
元品の無明、つまり仏教に対する無知や自己中心的に考える人間的な自我意識から、第六天の魔王の働きが目覚めます。
もちろん私たち一人一人の生命の中にも、この働きが具わっています。
先ほど第六天の魔王をラスボスと書いたのは、漫画でもゲームでもラスボスにはたいてい手下がいます。
権力で手下を従えて主人公を攻撃するのですが、それでも敵わなかった場合は魔王自身が主人公の前に立ちはだかります。
仏教でも同じで、宿業との戦いの瀬戸際に現れる"第六天の魔王"に打ち勝って初めて、成仏したと判断できる程に強大な魔になります。
第六天の魔王はあなたが信心の確信を深める直前に、あなたを迷わせる為に必ず現われます。
釈尊が悟りを開く際にも現れて邪魔をしています。
しかし魔を魔と見破る事が出来れば、真っ向から勝負に挑む事によって必ず勝てます。
信心をしていれば魔が現れるというのは、常に心に携えておいた方がいいでしょう。
第六天の魔王を乗り越えた時が、即身成仏です。
にほんブログ村
ブログランキングに参加しています。クリックしていただけると嬉しいです。