jiman_hanashi_man

みなさんの周りには何かとマウントを取ってくる人はいませんか?

マウントを取るというのは、学歴や収入が高い事をアピールして来たり、自分の方が勝れていると自慢したりするめんどくさい人の事です(笑)

こういう"勝他の念"を持ち、"理想の自分像"を守ろうとする生命境界のことを修羅界と言います。




御書に諂曲なるは修羅(241ページ)とあります。
諂曲(てんごく)とは自分の本音を曲げて相手にへつらう事、つまり迎合する事を言っています。

「よっ!!さすが社長!!」と相手を持ち上げますが、心の奥底では相手に対して嫉妬しています。




また自分に対する理想像が高く、それもまた現実離れしているにも関わらずその事を認めません。
簡単に言うとナルシストであり、自分自身に執着しています。
あとプライドも高いですね。




この手のタイプの人は、自分の弱点を直視しませんし、反省もしません。

人は自らの弱点をしっかりと見つめ、それをどう生かすか・どのように助けを求めるかを考える中で成長していきます。

しかし彼らは現実の自分から目を逸らし、理想の素晴らしい自分に執着する事で現実から逃げます。




表面上は強そうで優しそうに見えるにも関わらず、基本姿勢は"逃げ"なのでリスクのある行動を取れません。
また、自分と他人とを比べて落ち込んでしまうのも修羅界でしょう。




ここまで書いて思った事ですが、修羅界の生命というのは心理学で考える劣等感を抱えている人 の特徴とほぼ同じです。
劣等感を抱えている人は、他人に優越する事で自分を守ろうとします。




なので修羅界は苦しみの境涯である"四悪趣"に含まれていますが、一方で喜びの境涯である"三善道"にも含まれています。

これは修羅界が、地獄・餓鬼・畜生の生命にはなかった、自ら環境に働きかけるという特性を持っている為です。




つまり自分から人生を変えようとする意思はあると言う事です。

自ら環境に働きかける事で、 他人に勝つ精神を自分に勝つ精神へと変革し、他人に勝つ為に学んできた事を人を助ける事に使えるようになれば境涯革命です。

人界・天界へと上がって行く事もできますし、地獄・餓鬼・畜生に落ちてしまう事もできるちょっと危うい生命境涯ですね。 



ちなみに僕は仕事が接客業なので、仕事中は恐らく修羅界です(笑)



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